虚血と梗塞

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虚血

臓器や組織を支配する動脈の狭窄、閉鎖により動脈血が減少した状態。

臓器・組織を支配する動脈の血流低下により、酸素やグルコースなどが不足状態に陥るとミトコンドリアの機能が障害される。

ミトコンドリアの機能障害によりATPの産生が低下し、生合成や膜ポンプ不全が起こり、細胞は変性、壊死に陥る。虚血により壊死に至るまでの時間は臓器によって異なるが心筋細胞や神経細胞のように多くのエネルギーを必要とする細胞は障害を受けやすい。

壊死に陥りやすい

 

通常強い虚血が数十分以上続くと組織は低酸素状態になって細胞は壊死に至る。一過性の虚血の場合は細胞や組織のダメージも一過性になる。

軽度の虚血が続いた場合は細胞や組織の萎縮や線維化が起こる

 

梗塞

虚血がひどくなると低酸素状態が進み、細胞や組織は壊死に陥る。

この虚血の結果生じたある程度の広がりを示す壊死巣を梗塞という。

血管閉塞のために動脈血、静脈血の流れが悪くなって生じた限局性の虚血性壊死を梗塞という。

梗塞は動脈の支配領域にみられ割面ではくさび状あるいは扇状を示す。

吻合のない動脈(終末動脈)が多い、腎臓、脾臓、心臓では梗塞が起こりやすい。

肝臓は動静脈間の吻合が多いため梗塞は起こりにくいといわれている。

梗塞の種類は、

貧血性と出血性の2種類。

貧血性は白色梗塞と言われ、腎臓、脾臓、心臓などの充実性の臓器や組織で認められる。

白色梗塞の梗塞部では凝固壊死が認められ、時間の経過とともに肉芽組織で置換され、器質化し、最終的に瘢痕化する。

瘢痕化したものを梗塞瘢痕とよぶ。

出血性は赤色梗塞と呼ばれ、凝固壊死を特徴とするが周辺の動静脈から壊死領域に出血があることが白色梗塞とは異なる点である。

血管の2重支配を受けている肺や小腸や脳のように側副循環が発達した臓器でみられる。

脳の場合では梗塞巣は誘拐壊死の形をとり、液体で満たされた嚢胞となり嚢胞性梗塞と呼ばれる。

敗血症性梗塞

梗塞の壊死組織に細菌が侵入し、感染したもの。

肺梗塞巣で生じることが多い。

敗血症性梗塞では膿瘍を形成することがあり、梗塞膿瘍と呼ばれる。

 

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